自転車の交通安全に関わる
さまざまな取組

(一財)全日本交通安全協会

(一財)全日本交通安全協会は、全国各地の交通安全推進活動の中心を担う組織として、
国家公安委員会から指定された団体。
交通安全に関する広報啓発活動、交通事故相談、運転適性指導、
その他都道府県交通安全活動推進センターの業務を行う者に対する研修などを行っています。

自転車安全教育特別指導員講習会

全国の警察、自治体や交通安全協会、学校などで自転車の交通安全教育に携わる指導員のスキルアップを図るために行われた講習会。自転車の交通安全教育手法、自転車に係る交通事故の状況と損害賠償請求事例・ 保険制度などについての研修が行われました。(3年に1度開催)

自転車安全教育特別指導員講習会

交通安全子供自転車全国大会

自転車競技を通じて、全国の小学生に自転車の安全な乗り方に関する知識と技術を身につけてもらうとともに、交通安全意識を高め交通事故を防止することを目的として、昭和41年から毎年開催されています。令和元年の第54回大会には、各都道府県大会786校(945チーム/1チーム4名)、全国大会ではその中から選抜された47チーム188人が参加。レベルの高い競技が行われました。

交通安全子供自転車全国大会

都道府県交通安全協会の取組

小学校等への安全教育(滋賀県)

滋賀県交通安全協会の自転車安全利用指導員による小学校等への交通安全教育を実施。交通ルールに関するテストやシミュレータを使った走行方法、安全な乗り方などの指導を行っています。

都道府県交通安全協会の取組

高齢者交通安全自転車大会(広島県)

交通事故死者に占める高齢者(65歳以上)の割合が約半数を占める広島県では、高齢者の方に自転車に関する知識や安全な乗り方の技術を習得してもらうために、高齢者交通安全自転車大会を開催しています。

高齢者交通安全自転車大会(広島県)

YouTubeを活用した広報活動

令和元年度から、YouTubeに「一般財団法人全日本交通安全協会」チャンネルを 開設。「なぜ、自転車事故は起きたか?」などをの動画を公開して、自転車事故防止、自転車の安全利用の広報啓発活動、自転車保険の加入促進などを行っています。

YouTubeを活用した広報活動

(一財)日本自転車普及協会

(一財)日本自転車普及協会では、自転車利用者のルール遵守、マナー向上の啓発、自転車駐車場の建設など、
乗用環境の整備をはじめとして、自転車の総合情報施設としての展示や調査収集活動を目的とした自転車文化センターの運営、
さらには、自転車競技及び関連機材の普及促進などを積極的に推進しています。

バイコロジー統一キャンペーン

全国のバイコロジー組織と連携し、各組織の拠点都市(駅、商店街、学校等)で、春・秋全国交通安全運動期間及び5月の自転車月間期間中に、『自転車安全利用五則(反射板・ティッシュ付)』チラシを配布。交通ルールの遵守やマナー向上を訴えています。

バイコロジー統一キャンペーン

サイクルドリームフェスタ2019

自転車に乗ることの楽しさや健康に良いことなどを広く知ってもらうために、自転車の試乗などができる体験型イベントを、聖徳記念絵画館前通り及び神宮外苑サイクリング道路で実施。警視庁四谷署の協力を得て「ピーポくんの交通安全教室」「自転車メンテナンス講座」「タイヤのパンク修理の実演」なども行われました。

サイクルドリームフェスタ2019

「NTN presents 2019(第22回)ツアー・オブ・ジャパン」自転車ロードレース

自転車競技を通じて青少年の国際交流と国民体育の向上を目的とした、国際自転車競技連合(UCI)公認のレース(国内は全8ステージで開催)。(一財)日本自転車普及協会では、各会場内で、自転車安全利用の啓発パネルの展示を行ったほか、東京ステージでは、自転車の安全利用を訴えるパレードランを実施しました。

「NTN presents 2019(第22回)ツアー・オブ・ジャパン」自転車ロードレース

自転車文化センター(東京都品川区)

自転車に関する書籍約11,500冊をはじめ、希少な歴史的自転車、部品やポスターなど自転車に関する資料を所蔵する自転車文化センターで、「自転車誕生200年の歴史展」を常設展示。そのほか「自転車の魅力展」「働く自転車展」などを開催しています。また、自治体・PTA等の要請を受けて、各種自転車安全教室への出張講習会を実施しています。

自転車文化センター(東京都品川区)

(公財)日本サイクリング協会

生涯スポーツとしてのサイクリングの普及と振興、
サイクリング環境の整備及びサイクリングに関する総合的な事業を行っています。
またサイクリングに関連する調査研究により理論及び技術の向上を図り、
日本における質の高い余暇活動、生涯学習の場としてのサイクリングの提唱と自転車を取り巻く社会環境の整備を推進。
健康増進と生活環境の向上を目指しています。

乗れない方向け自転車教室(神宮外苑サイクリングコース)

昭和57年9月から自転車に乗れない方を対象とした自転車教室を開催。平成24年度からは、自転車の交通ルールをイラストで紹介したパンフレットを受講者と付き添いの保護者様に配布しています。平成30年度までの7年間で延べ31,588名が修了しました。

乗れない方向け自転車教室(神宮外苑サイクリングコース)

サイクリストルールテスト

自転車に携わるすべての方をサイクリストとして、自転車に関する道路交通法の理解を深めてもらうことを目的に実施。テスト希望者に、自転車に関する道路交通法、関連諸規則の解説を掲載したテキストと問題100問を有償で配布。合格者には合格証、合格証書を交付しています。

サイクリストルールテスト

サイクリング指導者、サイクリングガイドの認定

安全で正しいサイクリングを広めるためのサイクリング指導者、安全で楽しいサイクリングツアーをプロのガイドとして自立できるサイクリングガイドの認定を行っています。サイクリング指導者は全国で約800人、サイクリングガイドは500人を認定。認定されると、地域の交通の実情に応じた自転車安全教室で講師として指導ができます。

JCA自転車保険

サイクリングはもちろん、自転車通勤・通学も安心して自転車を利用できるよう、「JCA自転車保険」を用意。公益財団法人日本サイクリング協会(JCA)が保険契約者となる団体契約で、団体割引、示談交渉サービス付など特長のある保険です。

(一社)自転車協会

自転車協会では、自転車の安全性向上と耐久性向上を図り精度の高い自転車を提供すると同時に
循環型社会に対応できる製品の開発のため各種事業を行っています。
また、メンテナンスの重要性、交通ルールやマナーの遵守、更には自転車走行空間の確保等を広く訴えることで、
自転車が持つ本源的な価値である利便性、健康性、環境性が十分に発揮されるような社会を目指しています。

自転車通学指導セミナー

自転車通学指導担当教諭等を対象に、指導法や地域特有の事故事例をテーマに「自転車通学指導セミナー」を教育委員会等と共同で開催しています。

自転車通学指導セミナー

自転車交通安全教室

中学・高校生を対象に交通ルールやマナー、安全な自転車選び方をテーマに「自転車交通安全教室」を学校単位で開催しています。

自転車交通安全教室

安全・安心ブック

小学生・中学生等を対象にした交通ルール・マナーや安全な自転車の乗り方等を掲載した安全啓発冊子「安全・安心ブック」を配布しています。

安全・安心ブック

(一財)日本交通安全教育普及協会

(一財)日本交通安全教育普及協会は、交通事故の減少傾向を定着させ、
事故のない社会の実現を目指して、地域に密着した参加・体験・実践型の交通安全教育の普及、
さらにはその担い手である交通安全教育指導者の養成などに取り組んでいます。

子ども向け自転車交通安全教室

子どもを対象に自転車のルールや安全な乗り方の習得を目的として、自転車の実技体験や、シミュレータを活用した危険予測学習などの体験型自転車交通安全教室を自治体・自転車メーカーと連携して実施しています。

子ども向け自転車交通安全教室

高校生向け自転車交通安全教育研修

高校生を自転車事故の被害者・加害者にしない、そして将来自動車ドライバーとなっても交通事故を起こさせないために、地域の交通安全教育センターを担う自動車教習所と連携した地域連携型高校生向け自転車安全教育を推進しています。

高校生向け自転車交通安全教育研修

一般成人向け自転車安全利用講習会

地方自治体・企業などの要請を受け、自転車事故事例等を交えた座学型自転車安全利用講習会を実施しています。自治体により、講習会終了後に自転車安全利用認定証の交付、有料駐輪場定期利用の優先措置、TSマーク助成券及び反射材の交付等を行っています。

一般成人向け自転車安全利用講習会

高校生向け自転車安全教育インストラクター認定講習会

自動車教習所指導員を対象に、主に高校生等に対する効果的な自転車安全教育の手法と知識を習得することを目的に、事故再現等の実技に加え、グループディスカッション、アクティブラーニング手法やコーチング技法などを盛り込んだインストラクター養成講習会を開催しています。一定要件を満たした受講者には「自転車安全教育インストラクター」認定証を交付するとともに、認定者が3名以上いる事業所には「自転車安全教育団体」として認定し、地域における自転車の安全利用を推進しています。

高校生向け自転車安全教育インストラクター認定講習会

自転車を活用したまちづくりを
推進する
全国市区町村長の会

自転車による観光振興、住民の健康増進、交通混雑の緩和、環境負荷の低減等により公共の利益を増進し
地方創生を図ろうとする自治体が連携。
情報交換や共同の取組を進めることで、我が国の自転車文化の向上、普及促進を図るとともに、各地域が取組む地方創生を推進しています。
現在、300を超える全国の自治体が参加し、9ブロック(北海道、東北、北信越、関東、東海、近畿、中国、四国、九州)
において活動を行っています。

小学生向け交通安全教室(北海道江別市)

自転車の点検整備や自転車の正しい乗り方はじめ、ヘルメット着用・ライトの必要性、自転車利用に関する違反行為やその罰則、保険加入の必要性など、自転車で安全に道路を通行するための技能・知識を習得できるよう指導を行っています。

小学生向け交通安全教室(北海道江別市)

子ども自転車運転免許制度(埼玉県さいたま市)

自転車を利用する小学生に対して、早い時期から自転車の安全な乗り方を身につけさせ、交通安全に対する意識を高め、児童の将来にわたる長期的な交通事故防止のために、安全講習を開催して、『子ども自転車運転免許』を交付しています。(平成25年度から、市立小学校103校で実施)

子ども自転車運転免許制度(埼玉県さいたま市)

自転車のりかたBOOK(静岡県静岡市)

子どもと保護者が一緒に楽しみながら長期的に自転車の乗り方を学べる教本を作成。令和元年9月に発行し、3~9才のお子さんに配布しました。

自転車のりかたBOOK(静岡県静岡市)

NPO法人自転車活用推進研究会

「自転車を有効かつ安全な交通手段として機能させるには、各省庁及び自治体の横断的・総合的な政策の確立が必要」との認識に立ち、
内外の自転車政策の現状を調査・研究、取りまとめるとともに、
日本における総合的自転車政策確立のための提言を取りまとめることを目的として、2000年9月に発足。
学識経験者、マスコミ関係者、自転車愛好家、NPO主宰者、自転車業界関係者など、多彩なメンバーが活動を行っています。

主な取組

  • デンマーク式自転車教室

  • 中高生向け自転車安全教室

デンマーク式自転車教室

Photo:Satoshi HIKITA

(一社)日本シェアサイクル協会

これからの成熟した都市交通システムの中で、大きな役割を果たすものと期待されるシェアサイクルについて、
日本全国に持続的なシステムとして発展させるために発足した団体。
自転車を中心に都市交通システムの発展のための研究を進めつつ、交通安全教育などの事業も推進しています。

自転車シミュレータや自転車クイズ(タッチくん)、VRなどを活用した安全教育

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